汎用原料とは
汎用原料とは、弊社がOEM用途に常時在庫している原料になります。
健康食品サプリメントのOEM製造は、原料を調達し、加工・包装すると工程で行われます。
その際、原料には、最小梱包単位というものが設定されており、製造に必要な分だけ購入できないケースが多々あります。
例えば、ビタミンB1の配合は、1日あたり数mg程度、多くても100mgです。最小梱包単位の20kgを1商品の製造で使い切るには、非常に大きな製造ロットで使用するか、使用しきれなかった原料は破棄する必要が出てきます。
こういった背景から、ビタミン・微量ミネラルなどの原料は、OEM会社が常時在庫して汎用原料として常時在庫されていることがほとんどです。
ただし、汎用原料の数は、会社の方針や会社のビジネス規模によっても異なってきます。
発注最小梱包単位とコストアップ
この原料の発注最小梱包単位(MOQ, Minimum Order Quantity)の問題は、無駄にコストアップを招いてしまう可能性があります。
【一般的な原料の発注最小梱包単位】
・コラーゲンペプチド:10kg or 20kg
・コーヒークロロゲン酸:25kg
・生姜粉末:10kg or 20kg
・黒ゴマセサミン:1kg
まず、上記のような最小梱包単位を使用し切れず、原料が余ってしまいます。当然、余った原料のコストは、見積り価格に上乗せされます。無駄にコストが上がってしまうのです。
特に、こういったコストアップは、顧客が製造ロットと特定の原材料の配合量を指定してきた時や20種類以上の原料配合を指定してきた時に起こりえます。
例えば、黒ゴマセサミンを10mg/日で配合した場合、1商品30日分の商品であれば1商品当たり300mgしか使用しません。仮に、1000個の製造を行った場合、300gしか原料を使わず、残り700gは賞味期限が切れると廃棄することになります。
先述のビタミンB1と同様です。
経験豊富で優秀なOEM営業マンであれば、原料の発注最小梱包単位とコストアップの関係をしっかり説明した上で提案を行いますが、新人のOEM営業マン等では、余った原料を破棄すること前提で見積価格に乗せてくるため、OME商品の見積り価格は無駄に上がってしまいます。
商品設計を依頼する側も、上記のような原料の発注最小梱包単位とコストアップの関係をよく理解した上で、商品設計指定する必要があるのです。
汎用原料のメリット
上記のようなコストアップリスクを持たないのが汎用原料です。
ただし、この汎用原料の数や種類は、各OEM会社によって異なります。OEM会社選びの際、この汎用原料の数や種類も重要になってくるのです。
そのため、弊社では、汎用原料も本情報サイトで公開させていただいております。
▶ 汎用原料一覧 ※弊社情報サイト
また、たくさんの種類の原料を配合したい場合、汎用原料が非常に役立ちます。
お問い合わせの際、汎用原料を使用したい原料にご指定いただければ、よりスムーズな対応が可能です。
なお、汎用原料リストは、売れ筋の原料を選定されており、定期的に見直されております。時には汎用原料から除外されるケースもございます。
その点は、ご理解の程、何卒よろしくお願い申し上げます。
数のクリエイティブと市場動向
汎用原料は、数のクリエティブを構成する目的で、利用されるケースが多いのが実情です。
一方、弊社では、以下のページでも紹介しているのですが、積極的に数のクリエイティブを多用しないような方針に切り替え始めています。
優良誤認を招きやすいという問題もございますが、どうしても、お客様の事業のリピート率やLTVを考えると、多用すべきではないと考えております。
市場も、変化してきております。
現在、エビデンスとクリエイティブの最適バランスで展開する必要です。