デザイン入稿規定

デザインを入稿していただくにあたり、必ず、食品表示法などの関連法規に準じてデザイン作成・入稿していただく必要がございます。また、トラブルが起こりやすい点が存在いたします。以下に、要点をまとめさせていただきましたので、入稿前に必ずご確認ください。

関連法規

・基本、パッケージ関係の表示規制基準が最も厳しいとお考えください。広告表現と同じような表現ができないことが多々あります。その点は、何卒ご理解ください。
※攻めたパッケージをご希望される場合、必ず、お客様の方で消費者庁に相談していただいた上で、表示内容を確定させていただきます。
・商品名も含め、体の部位は、基本、他社はどうであれ表示することができません。(例:腰、肘、目など)
・効能効果の文言は、(トクホなどを除き)表示することができません。(例:効く、和らげる、冴える など)
・たっぷり、配合、低、オフなどの強調表記を行う場合、一定の基準を満たしている必要があります。(例:カロリーオフ→100gあたり5kcal以下)
・成分の強調表示を行われる場合は、その成分含有量を表記する必要がございます。(例:ビタミン配合→0でもすべてのビタミン量を表示する必要がある、アミノ酸含有→配合されえいるアミノ酸の量を表示する必要がある。)
※近年、効果や部位を暗示することも非常に厳しくなっております。規制動向も加味して、修正をお願いすることもございます。また、景品表示法の優良誤認の規制も非常に厳しくなっておりますので、少しでも強調表示される場合は、強調成分の含有量を必ず記載させていただいております。ご理解の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

表示基準

原則8ポイント以上の活字で記載します。ただし、容器包装等又は包装の表示面積が150平方cm以下の場合(栄養機能食品を除く)は、5.5ポイント以上の活字で記載しても良いことになっています。ポイント数に関しては、弊社からご提示させていただきます。
・表示順にも厳格なルール(食品表示法)がございます。ルールは定期的に改正されるので注意が必要です。
名称→原材料名(※二次原料の多い順、5%以上の原料は必須)→添加物→内容量→賞味期限→保存方法→販売者
※原則、製造所の表記が必要です。製造所固有記号に関しては別紙参照。
エネルギー→たんぱく質→脂質→炭水化物(糖質→食物繊維)→食塩相当量→ビタミン・ミネラル
・個包装単位で販売される場合、原則、個包装毎に上記の表示が必要になります。

お願い:基本、問題のない既定の文言などをテキストもしくはイラストレーターデータをお送りいたしますので、文字の打ち直しは 行わず、弊社提供データをコピペなどでそのままご活用いただくことが好ましいです。

データ作成・入稿(よくあるトラブル)

画面上の色の通り、色は出ません!基本、カラーチップで色番をご指定ください。また、印刷するもの(アルミフィルムや紙の材質)や表面加工によっても、色合いが変わってきます。デザインにこだわれる場合は、色校(別途料金)を作成していただくか、印刷時の工場立ち合いをオススメしております。
・基本、印刷会社から提供された雛型をご使用してください。ガイドなどを作成する場合は、デザインと混在させず、必ず別レイヤーで作成してください。弊社でガイドとデザインの判別ができず、そのまま印刷されてしまうケースもございます。
・不要なデザイン残骸(点や線)が残っていた場合で、それらがそのまま印刷されても、責任が負えません。データ入稿の際は、ご注意ください。
・画像を組み込んだデザインは、埋め込みを行うか、リンク処理を行い画像も別途添付してください。
・MacとWindowsでは、同じフォントでも微妙に異なります。Illustratorのバージョンなどでも微妙に異なることがるようです。したがって、文字のアウトラインは、弊社では行えません。
・三方分包フィルムは、裁断のための光電管マークが必要です。その光電管マークの色や背景色は、使用する機械や工場の指針によって異なります。背景の一部がベタ塗りに対応していなかったり、光電管マークの白抜きに対応していなかったりする場合もございます。その点は、ご理解ください。

NGではないが推奨しない事例と推奨しない理由


基本、以下のような事例は、デザイナーさんのこだわりから依頼されることがございますが、弊社では、以下の理由の通り、お客様の品質管理や消費者のユーザービリティの観点から推奨しておりません。

チャック上位置への賞味期限印字欄設置
チャック上は、開封した際、ほとんどのケースで捨てられてしまいます。そのため、購入日から賞味期限を教えてもらいたいという問い合わせが数多く届きます。そして、問い合わせが増え、対応人件費が上がります。
また、仮に回収騒動が起こった際、流通した商品のロットが管理ができなくなり、回収処理を煩雑化させてしまいます。

ハサミでのお切りください印字の削除
ノッチ付きの袋をハサミを使わず手で切った場合、ガイド付きの袋を選定しない限り、綺麗に切れません。
お客様から苦情が来るケースもございます。

デザイナーさんでも、レベル高いデザイナーさんは、ユニバーサルデザインとして、ユーザービリティの高いデザインも意識されます。
その点を加味して、上記を検討いただけますと幸いです。

各包装資材における注意点


※基本、イラストレーター形式(指定バージョン)での入稿になります。

化粧箱・ラベル(CS5以前 推奨)
・表面加工を行われると、赤みが増すなど、色合いが変化します。ご注意ください。色校は、別途料金で可能ですが、表面加工まではできません。その点は、ご理解ください。
・化粧箱のワンタッチ底の底面デザインは、加工が入るため、1色ベタでご指定ください。
・画像の貼り付けは、鮮明に印刷できない場合がございます。極力ベクトルデータでのみで作成ください。
・箔版は、別途作成ください。レイヤーを分けて作成していただいても構いません。

後印刷アルミ袋(CS2 指定)
・後からアルミ袋にインクを乗せるため、デザインが細か過ぎる場合や文字が小さすぎる場合、鮮明に印刷されず文字潰れ等を起こします。文字(推奨:ゴシック体)は、6.5ポイント以上の文字サイズ(線は1ポイント以上)が必要であり、細いフォントや白抜きの場合、8ポイント以上を確保されることが望ましいです。ただし、フォントや条件によっては、8ポイント以上でも文字潰れが生じることがございますので、ご注意ください。
・抜きのデザインや点線は、必ずパスのアウトラインを行ってください。※点線は3ポイント以上の間隔
・色は、必ずスォッチ内の清和色から選択してください。※黒はグレースケールのK100指定。

デジタル印刷(エスプリ印刷)アルミ袋(CS5以前 推奨 CC可)
・基本、ベクトルデータでデザインを行っていただき、使用画像データは同フォルダ内にも保存してください。
・金や銀などの箔は、通常、アルミ素地を活かします(例:金色は、白ベタの部分を外し、くすみのある黄色を印刷)。背景色の白版を部分的に抜いて、メタル感を出したデザイン手法も存在します。
・版を使わずに印刷するため、グラビア印刷に比べグラデーションや写真などが鮮明に出力されにくいです。
・塗り足しなど、デザイン範囲等に制限があります。雛形の注意事項に従ってください。
・ホットスタンプにも対応しております。

グラビア印刷(アルミ袋・スティック分包・3方分包、CS5以前 推奨)
・透過処理のデザインを重ねる場合、重なり部分は、正しく色が出せません。透過の重なりがないようにデザインを作成してください。重なりを想定した重なりのない透過処理での表現をしていただくことにかるかと思われます。また、場合によっては、白黒一色で一版毎にデータを作っていただくこともございます。
・グラビア印刷のアルミ袋は、通常、背景色の白色を引いた上にデザインを印刷いたします。そのため、CMYKの4色でデザインした場合、背景色を合わせて5色での印刷料金になります。デザインによっては、印刷のずれを加味したデザインの枠取り加工を行う必要も生じてきます。
・基本、1年以内に再印刷を行わないと落版してしまい、再度、製版代が生じてしまいます。
・三方分包の場合、光電管マークが必要になります。機械毎の読み取り特性や仕様があり、薄い(淡い)色だとセンサーで認識しません。なるべく濃い色を選択してください。
・三方袋・スティックの印刷は、通常、4色での印刷は少なく、2色以下(銀素地+1色デザイン→1色印刷、背景1色+1デザイン→2色印刷)での印刷が一般的です。

注意点:AI形式互換のPDFデータで入稿された場合、ベクトルデータ部分は、問題なく利用できますが、画像データ部分は、画像圧縮設定(300dpi以下の設定の場合)によって解像度が落ちてしまう可能性がございます。ご注意くださいませ。

デザインソフト・アプリやWebデザインとの違い

化粧箱・ラベル・アルミ袋などパッケージのデザインをWebデザイナーの方に依頼されるケースが増えております。通常、Webデザインを行うソフト・アプリとパッケージデザインを行うソフト・アプリでは、用途が異なるため、Webデザイン用途のソフト・アプリでデザインを行われた場合、デザイン入稿時に様々な問題が生じております。
あくまで、デザイン入稿は、AI形式もしくはEPS形式のため、

推奨作成ソフトは、Adobe Illustratorです。

Adobe Photoshop(Illustratorに変換する場合は可)、Canva、ibisPaintなどでのデザイン作成は、オススメしておりません。なお、推奨は致しませんが、Inkscapeでも可です。

JPEG形式などの画像データで入稿していただく場合、鮮明に印刷できない可能性がある点をご了承いただく必要がございます。また、Illustrator形式への変換手数料が生じてしまいます。
また、グラビア印刷のアルミ袋や三方袋・ステックフィルムのデザインの場合、アルミ素地への印刷特有の注意点が多く存在いたします。例えば、グラビア版の版代が高いため、色数が明確にしたデザインが求められます。

上記の通り、入稿時に注意すべき点が多々ございます。また、入稿データは、イラストレーター形式で作成する必要があり、イラストレーター(Adobe社)のようなベクトルデータ編集ソフトウェア(ドローソフト)でのデータ作成は、高度な技術を要します。また、未熟な技術で作成されたデータは、修正が必要になり、別途修正費をいただくこともございます。
原則、イラストレーター利用と健康食品事業の両方で十分な経験がない限り、健康食品の関連法規を理解しているデザイナーに依頼されることをオススメいたします。ラフデザインを手書きで書く、真似したい商品デザインを送るなど、イメージするデザインをお伝えくださいませ。

なお、弊社では、デザイン手配も、1商品あたり5万円から行わせていただいております。関連法規に沿ってデザインが行われるだけでなく、ラベルや化粧箱の印刷も依頼した場合、版代がサービス価格で設定されるなどのメリットもございます。是非、ご検討くださいませ。

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