非変性・極生について


近年、コラーゲンの非変性に限らず、鮭鼻軟骨由来のプロテオグリカンでも非変性が謳われるようになりました。そして、これらの非変性の表現は、生の表現と合わせて利用されるようになってきております。

一方、非変性ではないのに非変性と謳われていたり、極一部しか非変性ではないのに非変性と謳われるケースが増えてきております。

コラーゲンの非変性

コラーゲンについては、従来、非変性であることを示差走査熱量測定法などで証明されるケースがございました。一方、示差走査熱量測定法では、定量分析やコラーゲン構造まで把握できないという問題点がございました。
そこで、近年は、非変性コラーゲンの抗体を作成してELISA法で定量分析を実施されるケースもございました。

リナイス社では、同様な定量方法の確立を進めておりましたが、ポリアクリルアミド電気泳動法を用いた鮭鼻軟骨由来コラーゲンの特性に合った定量方法を確立しております。
この定量方法は、非変性を謳うためには不可欠なコラーゲンの分子量や型などの定性分析も同時にできます。

現在、このポリアクリルアミド電気泳動法とアミノ酸自動分析法の両方を用い、定量分析も行っております。その結果、リナイス社のSCPコンプレックス-LSのコラーゲンは、ほぼ全てが高分子の非変性コラーゲンであることが確認れています。

プロテオグリカンの非変性

プロテオグリカンについては、HPLC法を用いれば、分子量なども明確にすることができ、非変性であることを証明することが可能です。
一方、一般的にプロテオグリカンの分析に用いられるカラムの特性として、プロテオグリカンの構造にも影響を与えてしまい、アグリカンのサイズまで小さくなることがわかっています。

実は、従来のHPLC法では、プロテオグリカンの定量分析は行えても、非変性プロテオグリカンの定性分析まで行うことができないです。

その問題点を解決すべく、リナイス社では、多角度光散乱検出器を導入し、200~415万ダルトンの分子量を有する鮭鼻軟骨由来の非変性プロテオグリカンの定性分析を可能にいたしました。
現在は、多角度光散乱検出器を持ちいて、非変性プロテオグリカンであることを証明する200~415万ダルトンの分子量を規格化保証しております。

なお、現時点では、非変性を謳える原料は、リナイス社の原料だけです。競合の原料は、多角度光散乱検出器で分析しても、分子量が42~140万ダルトンや90~120万ダルトンであり、リナイス社の原料の分子量と比べても、変性していることがわかります。

プロテオグリカンの定量分析方法

プロテオグリカンの定量分析では、主にHPLC法が用いられています。一方、部、硫酸バリウム重量法などで、ムコ多糖量=プロテオグリカン量としている原料製品がございます。

HPLC法では、高分子(90~140万ダルトン)のプロテオグリカンだけを選択的に計測することが可能です。一方、硫酸バリウム重量法などでは、低分子のムコ多糖まで計測されてしまい、プロテオグリカンではないもの(例:コンドロイチン)までプロテオグリカンと見なしてしまう可能性がございます。

仮に、1ロットだけ、ほとんどが高分子のプロテオグリカンであると確認されていても、すべてのロットで保証される訳ではございません。
したがって、プロテオグリカンの原料選定を行う場合、HPLC法で規格保証がされている原料を選定することが好ましいです。

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