販売後のAmazon対応

書類やデータの提出

基本的に、HACCP関係の書類は、かなりの頻度で求められます。製造者に問い合わせて、コピー等を手配していただく必要があります。ただし、CCPの設定等の記載が求められたり、資料の記載内容が決まっているものもございます。
弊社では、少々お時間をいただくケース(製剤会社によって時間がかかるケース等)もございますが、すでにご提出いただく資料一式がそろっております。

次に、パッケージで強調表記している成分について、栄養成分分析データが求められるケースが非常に増えております。第三者機関による分析データがあれば、問題なくOKが出ます。現時点では、分析データは3年間有効とされ、3年に一度の分析が求められています。

栄養素以外の強調表記を行っている成分に関しては、法律で管理基準が示されていないため、上記のような原料の規格書と配合証明書でOKがでる場合もあります。一方、栄養素(特に栄養機能食品)に関しては、法に則り、分析データが必須で求められるでしょう。そもそも、こういった管理が実施されていないと、Amazon以前に、食品表示法(食品表示基準)に抵触するので、行政から指導を受けることになるでしょう。ご注意ください。

栄養成分表示及び栄養強調表示とは(消費者庁
関連FAQ:天然ビタミンたっぷりと表記できますか?

ここ最近、新規登録会社さんを中心に、以下の試験成績書の提出が求められ始めています。

パッケージに成分表示(外枠)されている強調成分について、商品名が入った第三者機関での試験成績書

着々と、確実にAmazonの管理基準が上がっています。

NMNはようやく商品の分析が可能になってきていますが、5-デアザフラビンやプロテオグリカン、死菌の乳酸菌など、分析が難しい成分は、手を焼くでしょう。

今後、更なる規制強化の流れにより、パッケージの成分表示に対してだけでなく、ページ上(クリエイティブ上)で強調表記している成分に対しても分析データの提出が求められる可能性がございます。その場合、イメージ配合の微量配合が行いにくくなるでしょう。
また、今は、新規登録の会社さんでしか求められた事例がございませんが、今後、既存の出品者でも同様な試験結果が求められる可能性が高いです。

上記のような試験成績書を求められた場合、出店が1ヶ月くらい遅れてしまい、必然的に販売の機会損失が起こってしまうでしょう。
そのため、弊社では、パッケージに表示する成分だけでなく、先手を打ってクリエイティブでも強調表記する成分についても、分析を実施していくことをオススメしていくでしょう。

なお、この流れは、広告業界全体で強くなってきています。インフォマーシャルで強調する成分に対しても、分析結果が求められるという事例が出てきております。
ご注意ください。

Amazon側のミスによる出品停止

突然、パッケージ表示に問題が発覚したという理由で出品停止の連絡が来ることがございます。
そして、その多くがアマゾン側のミスによるものです。
的確に、以下のようなページを示しながら、正当性を示せば、すぐに出品停止が解除されます。

原産国表示に関連するミス:
中小企業向けマニュアル「あたらしい原料原産地表示制度を知ろう!」(消費者庁
輸入商品と誤認され、製造国の表示がないという理由で出品停止になることがございます。一方、国内で製造しており、かつ製造所固有記号や製造者表示で製造工場を示しているため、製造国の表示は不要です。

実際に、出品停止になった場合は、お気軽に弊社OEM担当者にご相談くださいませ。
なお、弊社のOEM顧客以外のサポートは致しておりません。ご注意くださいませ。

管理基準の強化が止まらない健康食品サプリメント業界


この管理基準強化は、米国Amazonにおける不正商品の相次ぐ発覚か発端となっています。
日本でも、NMNサプリメントで、含有量を偽る商品も発覚しており、管理基準を上げざる負えない状況が生じています。

不正な売り方は、イタチの追いかけっこです。
おそらく、パッケージに成分を表示せず、クリエイティブでのみ成分を強調する販売者も必ず現れるでしょう。
そして、すぐに対応する管理基準が設けられるはずです。

また、2024年より、薬機法や景品表示法の広告規制がかなり強化されています。そのため、突然、出品停止になるようなこともあるようです。
2021年8月の改正薬機法に続生き、2024年10月より改正景品表示法が施行されておりますから、今後、景品表示法の規制強化が起こって当然なのです。

諸々、ご注意くださいませ。

Amazonに対応した商品開発