値上されてしまいました・・・
この健康食品サプリメント業界では、既存の委託先に値上げされてしまったという相談を受けることが多々あります。
それは、案件を獲得するため、初回だけ安く見積もって2回目以降値上げする戦略で営業を行ている受託加工会社も存在するためです。
弊社も、顧客が指値で交渉して案件を取られた後、値上げにより、その顧客が戻ってくるケースもございます。
また、近年、価格で勝負しない方針に切り替え、減収しても増益になるような戦略で経営され始めた受託加工会社も出てきており、値上げに対する相談や製造委託先切り替えの相談を頻繁に受けるようになりました。
製造委託会社による値上げに関しては、下請法が存在するため、受け入れざる負えない状況がございます。
受け入れなければ、商品供給が止まってしまうリスクも生じてきます。
本来、下請法は、下請け会社が大手企業の販売者に対して泣き寝入りしないための法律なのです。しかし、健康食品サプリメント事業の場合、実際、真逆に働いているケースの方が多いです。
例えば、大手企業は、下請け先を複数持っているため、下請け先から値上げの連絡があれば、委託先の変更を容易に行ってしまいます。大手企業は、値上げを受け入れる必要がないのです。
実際、下請け先の多くは、余程無理な価格でない限り、喜んで切り替え案件の価格要求に応じるでしょう。
一方、中小企業は、中堅クラス以上の受託加工会社に対して、大企業以上に、値上げを受け入れざる負えないのが実際です。
ただし、値上げに関しては、物価高騰や水光熱費高騰、原料の粗原料価格の相場高騰など、常に生じるリスクがございます。
弊社でも、最大限努力していても、値上げをせざる負えない状況が生じ、値上げをお願いすることもございます。現時点においても、円安等による原料高騰分の値上げが行い切れておりません。
その点は、何卒ご理解くださいませ。
なお、弊社は、初回だけ安く見積もって2回目以降値上げすることはございませんが、安過ぎる価格で勝負することもございません。ただし、累計出荷数が3万個を超えるような商品や3品目以上の製造のお客様には、別枠の価格設定で供給を行っております。