ナチュラル志向の商品作り
近年、ナチュラル志向の商品作りの要望が多く届きます。弊社は、ナチュラル系原料を取り扱う原料メーカーでもあるため、ナチュラル志向の商品作りには長けており、数多くのナチュラル志向の商品を供給しております。
一方、ビタミンを天然由来のものだと勘違いされ、表示の際に添加物区分での表示が発覚し、問題になることもございます。
ナチュラル志向の商品作りは、ナチュラル度の段階によって、対応可能な剤型や使用可能な賦形剤が異なってきます。
食品添加物フリー&化学加工品フリー
食品添加物を一切使用しないだけでなく、化学加工(合成加工)された原料を一切用いない商品設計。
食品添加物フリー
食品添加物を一切使用しない商品設計。
弊社では、錠剤、顆粒、条件付きでハードカプセルでのみ対応しております。
合成工程などがある食品原料(非食品添加物)は、使用できることになります。
例えば、NMN、L-シトルリン、オルニチン塩酸塩、HMBカルシウム、N-アセチルグルコサミンなどの機能性素材が使用できるようになります。
ただし、食品原料であっても、商品コンセプトからも外れ、添加物素材のように見られるため、原則、選定されることは少ないです。
錠剤の場合、二酸化ケイ素やセルロースは用いず、ステアリン酸カルシウムなどの滑沢剤の代替としてナタネ硬化油を用いることで製剤化が可能になります。
ただし、ナタネ硬化油は力価が弱いため、ステアリン酸カルシウムの2倍以上の配合必要になります。
ハードカプセルの場合、上記のゼラチンの表示について、担当者にご相談くださいませ。
なお、動物性より植物性を優先し、食品添加物であるHPMCカプセルを採用されるケースもございます。
ソフトカプセルは、原則、被膜に食品添加物を使用しないで製造することが困難のため、対応不可能です。
添加物表示の広告規制変更
2024年3月末をもって、2022年3月に出された無添加表示のガイドラインの猶予期間が終わります。
食品添加物フリーの表示基準も変わってきますので、ご注意くださいませ。
今後、無添加の表示が厳格化され、サプリメント剤型では、ほぼ無添加表記ができなくなります。
ヴィーガン仕様/動物性原料NG
動物性の原料ならびに動物由来原料が使用できなくなります。
動物由来原料の代表例は、ゼラチンカプセル(主に豚)、羊毛が由来のビタミンD3や豚血液由来のヘム鉄です。
なお、一部のカルシュウムのように、表示名称だけでは由来がわからない原料も存在します。由来まで遡って、原料選定を行う必要がございます。
注:ヴィーガン認証などを取得する場合、植物由来でも白糖(漂白された糖)の配合がNGであったり、最終製品での分析が必須になります。
合成着色料フリー
合成工程がある着色料が使用できなくなります。
健康食品サプリメントでは、あまり使用されることはないのですが、白色(酸化チタン)やダークカラメル色(カラメル色素)のハードカプセルなどに使用されていることがあります。