乳児用規格適用食品

近年、弊社では、子供向けの鉄補充商品のニーズが高まっており、その際、乳児用規格適用食品の表示を行われるケースが出てきております。

乳児用規格適用食品は、放射性物質の基準が「乳児用」の区分している商品であり、決して「赤ちゃんに食べさせるのにふさわしい食品である」という意味ではないことに注意が必要です。

乳児用食品の規格基準が適用される食品に対する表示について(消費者庁

この表示を行う場合、放射性セシウムの分析(検体量:300g)が必須となります。
もしご要望がございましたら、お気軽に弊社OEM営業担当にご相談くださいませ。

なお、2023年6月、以下のような改定・通知が行われておりますので、十分にご注意くださいませ。

消費者庁次長通知等の改正について(乳児用規格適用食品)

消費者庁は、2023年6月29日付で、
・「食品表示基準について」(平成27年3月30日消食表第139号消費者庁次長通知)の、乳児用規格適用である旨の表示方法等の改正
・上記次長通知の改正にあわせた「食品表示基準Q&A」(平成27年3月30日消食表第140号)の関係個所の改正
を行いました。

本次長通知及び課長通知改正の趣旨につきましては、以下の通りです。

 現在、「乳児用規格適用食品である旨」の表示は、食品衛生法に基づき乳児用食品としての放射性物質の規格が適用される食品である趣旨で「乳児用規格適用食品」と表示することとなっていますが、単に「乳児用規格適用食品」と表示すると、その趣旨が正確に消費者に伝わらないおそれがあります。
 このため、次長通知を改正し、この義務表示事項の表示に当たっては、「食品衛生法に基づき乳児用食品に係る放射性物質の規格が適用される食品」であることを明記することとなりました。
 他方、乳児用食品としての放射性物質の規格が適用される食品であることが容易に判別できる食品については、従来から表示を省略できることとされていることを踏まえ、乳児用食品は全て表示を省略できることを併せて明確にし、単に「乳児用規格適用食品」の表示がなされることのないようにする内容です。

出展:一般財団法人食品産業センター

まめ鉄と離乳食

まめ鉄を離乳食に入れたいという要望が多く寄せられます。
フォローアップミルクのピロリン酸鉄を嫌うような消費者が存在するようです。

まず、大豆アレルギーの子供に対しては、与えることを避けるべきです。

また、日本食事摂取基準(2025年)では、乳幼児の鉄の推定平均必要量で3.5㎎/日(推奨量で約4.5㎎/日) となりますので、他の食品からの鉄の摂取を加味して3mg/日程度に留めることがオススメです。

栄養機能食品との併記


栄養機能食品と乳児用規格適用食品の併記について、消費者庁(食品表示課)に問い合わせたところ、併記を妨げる法律はないが、原則、栄養機能食品は乳幼児の利用を想定していないため、推奨しないという回答をいただきました。

特に、マグネシウム・亜鉛・銅は「乳幼児・小児は本品の摂取を避けてください。」という注意喚起が必要。鉄の栄養機能食品でも、摂取量が異なり過剰症のリスクも上がるため、併記が推奨されないものと推測されます。

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