含硫系化合物とステロイド系化合物

食品素材の中には、医薬品でも利用されている成分も存在いたします。また、食薬区分上、非医薬品でも、極めて医薬品に近い成分が存在します。

そういった成分の代表例が含硫系化合物(硫黄を含む化合物)とステロイド系化合物です。
含硫系化合物に関しては、以下のようなものが存在します。

・グルタチオン(酵母)
・S-アデノシルメチオニン(酵母)
・タウリン(甲殻類)

・エルゴチオネイン(ヒラタケ)
・アリシン(ニンニク)
・スルフォラファン(ブロッコリー)
・イソチオシアネート(大根、マカ)
は、医薬品成分でもある成分です。
※カッコ内は食品素材の由来

硫黄を含んでいることから、特有の臭いを有する成分が多いのが特徴です。

赤の成分は、医薬品でも存在し、合成工程がなく酵母や甲殻類などから抽出された原料(食品素材由来の専ら医薬品成分)は、食品としての流通が認められています。
ただし、原料で高濃度(原則20%以下)な原料製品に流通制限があったり、特定の表示ルールが存在します。

食品素材由来の専ら医薬品成分の表示

また、この成分は、医薬品成分であるため、(医薬品の製品の有無を問わず)機能性表示食品の機能性関与成分として用いることもできません。

ステロイド系化合物は、主に、弊社山芋抽出物の規格成分でもある「ジオスゲニン」が最も知られており、その他、トマトエスクレオサイドやアロエステロールなどが存在いたします。
ただし、現時点では、食品素材由来のステロイド系化合物は、特定の表示ルールは存在しませんが、弊社では、過去、行政から含有量制限(20%未満)の指導を受けています。

この両化合物の