ジオスゲニンの摂取目安量に関する見解
ジオパワー15は、山薬山芋の抽出物であり、古来より山薬山芋は、漢方素材として幅広く利用されています。ジオパワー15の規格成分であり、山薬山芋の機能性関与成分であるジオスゲニンは、現在、様々な研究が行われております。ヒト臨床試験では、目的とする効果によって、摂取目安量も異なってくることがわかり始めており、ジオスゲニンの代謝成分であるDHEA(デヒドロエピアンドロステロン)にはない機能性も示されています。
ヒト臨床試験とジオスゲニン摂取量
女性ホルモン値の上昇:1.4mg
試験では、被験者は健常人の閉経女性、試験期間を30日間とし、ジオスゲニンを100gあたり0.36mg含んだヤムイモを毎日390g(ジオスゲニンとして1.4mg)摂取して、女性ホルモンなどにどういった変化が現れるかが検証しております。なお、対称食品には、ジオスゲニンを含まないイモを用いています。
結果、エストロンとエストラジオール、性ホルモン結合グロブリン(SHBG)の増加が確認されています。また、性ホルモンの変化だけでなく、血中コレステロールも低下して有意差が示されています。
Wu WH, Liu LY, Chung CJ, Jou HJ, Wang TA. Estrogenic effect of yam ingestion in healthy postmenopausal women. J Am Coll Nutr. 2005;24(4):235-43.
認知機能の改善:8mg
一日あたりジオパワー15(山芋抽出物)50mg(機能性関与成分:ジオスゲニンとして8mg)を健常人に対して12週間摂取させ、日本語版神経心理検査(RBANS)などを評価しております。どちらかの試験食品を12週間の摂取後、6週間ウォッシュアウト期間を設け、もう一方の試験食品を12週間摂取するという、二重盲検のクロスオーバー試験で実施されています。
結果、RBANSのトータルスコアで顕著な有意差(群間)が示され、記憶力等の認知機能の改善効果が示されました。
※提携会社:レジリオ社の特許あり
Chihiro Tohda, Ximeng Yang, Mie Matsui, Yuna Inada, Emika Kadomoto, Shotaro Nakada, Hidetoshi Watari, Naotoshi Shibahara. Diosgenin-Rich Yam Extract Enhances Cognitive Function: A Placebo-Controlled, Randomized, Double-Blind, Crossover Study of Healthy Adults. Nutrients 2017, 9(10), 1160.
滋養強壮などでの摂取目安量
滋養強壮目的やDHEAの代替目的で利用する場合、ジオスゲニンでの検証が行われていないのが実際です。DHEAに関しては、1日当たりの摂取目安量は、女性で50mg、男性で100mgとされています。実際、米国で流通するほとんどのDHEAのサプリメントでは、1日当たり25~50mgで免疫サポートなどの機能性が表示されています。また、上限を1日当たり75mgに定めている場合もあります。
DHEA. Monograph. Altern Med Rev. 2001 Jun;6(3):314-8.
弊社では、そのDHEAの摂取目安量も参考に、摂取目安量を設定しております。そして、弊社では、開発者の野中源一郎先生(元 九州大学薬学部助教授)とも協議し、ジオスゲニンの摂取目安量(推奨量)を1日当たり25~50mgが適当と考え、ジオパワー15の摂取目安量を1日当たり165~335mgに定めております。