まめ鉄の色目の幅と変化について

まめ鉄の外観規格は、茶~淡緑色の粉末となっております。この色目の幅は、大豆が持つ葉緑素(クロロフィル)が抽出の工程で濃縮され、必ず原料に残存してしまうため、茶~淡緑色と設定されております。抽出には枝豆のような生豆でははく黄白色の乾燥豆を用いていますが、乾燥豆にも極僅かな葉緑素が含まれます。

実際、分離抽出して粉末化したばかりの原料は、鮮やかな緑色(右写真より濃い緑色)であり、品質管理分析中や原料の輸送中・保管中に茶色へと変化しております。通常、製造から出荷まで、品質管理分析を完了してから出荷されるまでの約1ヶ月強の期間で、茶色へと色目が変化しております※。

一方、特に緊急の輸入等で、製造から時間が経過していない原料(製造から1ヶ月未満の原料)では、どうしても右写真のように葉緑素が変化し切らずに残ってしまっています。そして、原料は、内装で脱気せず空気を含ませているため、保管中に茶色へと変化します。なお、一旦、茶色へと変化した後は、色目が安定化します。

この緑がかった茶色の原料は、造粒工程がある場合、造粒工程で茶色へと変化し切ってしまいます。また、出荷先へ納入時の期間でも茶色へと変化し、ほとんどが加工前には完全な茶色へと変化いたします。

したがって、この緑がかった茶色の原料は、品質規格の範囲内であり、品質上、全く問題ございません。
天産物原料であるため、色目に幅がある点は、何卒ご理解くださいませ。

なお、弊社OEM商品には、製造中に茶色に変化することがわかっているため、そのままの使用しております。原料としてご購入いただいており、どうしっても色目が気になる場合は、色目が変化し切るまで(弊社の実績では2~4週間程度)お待ちいただけますと幸いです。

※色目の変化の期間は、過去事例の期間です。ロットによっては、もう少し時間を要するケースも予測されます。

茶色の濃さの理由

現在、弊社において、茶色の濃さや色目の強さは、先述の葉緑素量が影響していると考えております。

葉緑素が多く緑が強い原料ほど、茶色の濃さも強い傾向が示されています。

特に、えんどう豆由来まめ鉄は、抽出直後の緑色も濃く、その後、色目安定処理で茶色に変化させても濃い茶色が示されます。粗原料が葉緑素を多く含むため、大豆由来まめ鉄より明らかに濃い茶色を示します。

大豆由来まめ鉄は、完全に色調が安定した場合、茶色から淡茶色ですが、えんどう豆由来まめ鉄は、完全に茶色です。

今後、葉緑素の含有量によっても、まめ鉄の原料の色調に限らず、最終商品での色調もブレが生じるものと考えております。
天産物原料特有の事象です。
ご理解の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

なお、最終商品には「本品は、天産物由来の原料を加工したものですので、色調等が異なる場合があります。」と明記することをオススメいたしております。